3.形式別の特徴(丸窓タイプ)

(1)丸窓は4機種見つかっている。
形式を見分ける上で最もわかりやすい特徴の1つに「丸窓」がある。これまでに見つかっているのは次にあげる4タイプ。
左3つは、丸窓の周囲には黒いラバーが付いているが(黒丸)、一番右は透明部分が円形になっており、丸窓は白く縁取られている(白丸)。

  
  サンヨー SVM-F408
  
  サンヨー SVM-E244
  
  久保田 VIM16-383FDZ
  
  富士 FJ8W212

(2)ボタンの数は8、12、16
・サンヨーのSVM-F408と、クボタのVIM16-383FDZは16ボタン。
サンヨーのSVM-E244は8ボタン。
サンプルはいずれも16個入っているのに、ボタンは8と16の2種類がある。
16ボタンの方が2段になっている分だけ黒い帯に厚みがあるので、ボタンがはっきりと写っていない写真でも黒帯の厚さで
8ボタンか16ボタンか判別できる。

  
  16ボタンの黒い帯
  
  8ボタンの黒い帯

・富士のFJ8W212は12ボタン。こちらは上とは違い、6個×2段として左に配置されている。
右にはゲームのためのボタンが付いている。これについては、No.268に詳述。
  
  12ボタン(富士)の黒い帯

(3)サンヨーかクボタか
サンヨーとクボタとは外見上ほとんど違いがないが、一番大きな違いは、最下部のグリルの形状である。
サンヨーは細いスリットが一様に並んで大きな長四角のように見えるのに対し、クボタは4つのブロックに分かれている。
クボタは他の形式にも同様の形状が見られ、重要な特徴と考えていい。

  
  サンヨーはグリルが分かれていない
  
  クボタはグリルが分かれている


(4)その他
・本体の縁が赤いものと白いものが見つかっている。サンヨーは白縁が、クボタは赤縁が多く見つかってはいるが、
例外もあることから決定的な特徴ではないと考えられる。
・また、No.266の様に黒い帯が付いていないものもあり、今後のさらなる調査が必要。